心には、暗さと明るさの時間があり、それは昼と夜があることと同じなのでしょうか。心が暗く、落ち込んだ時には、五感の、殆どの部分が低下している状態になっているとも言えます。
魂はその時は、どうなっていると考えれば良いでしょうか。心と魂は、同じような気分の時は、イコールと捉えて良いのでしょうか。
感覚の中でも、嗅覚が最も深く濃く脳とのつながりがありますが、そのことが、心や魂の在り方を知る手掛かりになると感じています。
トラウマは、心を暗くさせる原因を作りますが、未来への感覚は、心を明るくさせます。
過去の記憶が全て、暗くさせるものではないですが、どれだけ良い過去であってもそれがやがて執着のような存在になり、やがてはトラウマのような存在になると思います。
また、記憶は匂いと通じるものがあって、多くの香料を聞くうちにやがて、自分にとってメインになる香りに行き着きます。それは、多くのメッセージを秘めていることもあり、そこからほとんど忘れかけていた記憶を取り戻すこともあります。
トラウマこそ、未来に向けた道を開いてくれる記憶となる可能性を持っています。
トラウマに限らず、人の記憶はそれが脳に刻まれてから、随分奥深くしまい込まれたり、また何度か自分の気分で変質させたり、アイデンティティーは不安定なものとなっていることも多いです。
香りを使ったカウンセリングでは、特殊な感情の上がり下がりや、気になる香りを注目してそこから派生する記憶について、話し合っていきます。
未来に不安を持っていたり、現在何もやる気が出てこない鬱のような状態の方も、香りのカウンセリングが有効な場合が多いようです。