香りからみた結界とは 結界を作る講座について
2023年12月07日 UPDATE
Written by: 辻大介
結界のイメージについて、現代ではあまりにも曖昧になっているような気がします。それらしい人が、呪術のような技法を解説していますが、多分効果は薄いのではという印象を持っています。
香りの仕事に触れて、すぐに取り掛かったのがこの結界のイメージでした。具体的には、鎮守の森がスタートでしたが、滋賀県のある小さくて綺麗に掃除されている神社に入って、この上ない安心感を抱いて、これを香りにしなければと思ったのがきっかけでした。
それから、グリーン系について香料の世界中からのチョイスが始まりましたが、五年ほどかかって今の聖水という香りにつながる香りのレシピに行きつきました。
ケミカルの不快な匂いや、電磁波までもその結界について、体感的にも医学的にも根拠はあると思いますが、最終的には香りや匂いが結界の存在価値を決定づけるのではないかと思っています。
結界という定義は、仏教にも諸説ありますが、端的に言えば魂を守る場所、魂が安心感を抱く場所ではないでしょうか。
物質的な遮蔽も必要だとは思いますが、タワマンのようにコンクリートに覆われていても不安な気持ちにさせる場所もあり、逆に茶室や京都の町家のように薄い壁でも不思議な落ち着きを感じれる場所もあります。
古代から伝えられてきた建築方法や建築物、もしくは書道の世界で見られるような成熟された、陰の世界など、それぞれに結界の秘訣があるのでしょうが、そういう場合にもお香が用いられることを見れば、香りが、嗅覚を中心にしてその世界の完成に最も役に立つモノではないかと感じています。
私どもで、聖水をはじめ、お香も作っていますが、最終的にはその方の結界についての感覚を育てていくのが、その方の結界を作る近道ではないかと考えています。
興味のある方は、結界の講座についてご覧ください。最低人数1名からズームでもスタートします。
コメントを残す